チームの発想

2002年から2003年にかけて、スタンフォード大、Learning Design Technology Programで修士号を取った後に、その時の体験を振り返りながら近況報告をかけて、学んだこと感じたことを共有するためにブログをはじめました。6年間休んだ後、再開です。:)

Thursday, March 02, 2006

携帯電話に求める機能

おもしろいニュースを見つけました。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0602/24/news133.html
KDDIと慶應義塾大学経済学部の武山研究会のコラボレーション。その中に、

“目標を達成するために情報を発信する、意志の弱い人向けのサービス”という例

という携帯電話上のアプリケーションのアイデアが紹介されていました。これは、BJの本で述べられているコンセプトとオーバーラップがあるので、ぜひこのリサーチをBJとラボの仲間に紹介したいと思いました。
#実例としては、禁煙や減量という行動目標を達成するための携帯電話のアプリケーションを開発している方をweb上で、2003年の春頃に見つけたことがあります。

このKDDIと武山研究会のリサーチメソッドと結果はとても興味深いです。
アメリカの携帯電話使用の現状は日本とはかなり違って、今でも主に「話すための道具」として使われています。Mobile deviceのpersuasive applicationについてのリサーチをもっともっと進めたいとPT Labのメンバーの皆が望む一方で、スタックしているのが現実です。テクノロジツールが広まるためには、ソーシャルファクター、そしてライフスタイルの影響がとても大きいわけですが、少なくとも郊外型ライフスタイルを送るスタンフォード、シリコンバレー周辺では、携帯電話のモバイルデバイスとしての役割がようやく伸びはじめてきたところ。今回皆さんが発表されたリサーチと同じことをスタンフォードでやって成功するかは分からないけれど、2年位長期に渡って行うとおもしろい結果が得られるかもしれないなあと思いました。

このリサーチの続き、どんなアプリケーションが出てくるのかがとても楽しみです。