チームの発想

2002年から2003年にかけて、スタンフォード大、Learning Design Technology Programで修士号を取った後に、その時の体験を振り返りながら近況報告をかけて、学んだこと感じたことを共有するためにブログをはじめました。6年間休んだ後、再開です。:)

Sunday, October 30, 2005

スターピープルを描く:クリエイティビティのためのレッスン

秋学期、全10回の授業でしたが、この間のB.J.から学んだことは本当にたくさんありました。 Persuasive Technology以外のスキル、エクササイズの例を紹介します。

  • Creativityについて
  • プレゼンテーションのテクニック
  • 自分のポートフォリオを作る


ひとつめのCreativeになるためのエクササイズについて。

例えば、クリエイティブになるために何をするか?と出来るだけ多くのアイデアを出す3分間のエクササイズをしました。私だったら、犬と出かける、おもちゃやに行く、本屋に行く、ミュージアムに行くなど。

それから、1分間、★の形をした人の姿の落書きを出来るだけたくさん描くというエクササイズというのもありました。なぜこれがクリエイティビティのためのエクササイズになるかというと、自分を表現する、リスクをとる、きれいに描けなくても気にしないという姿勢を体験できるのです。ただの落書きをみんなで見せあうと、みんな本当に落書きなので、自分の絵もそんなに悪くないじゃないかという気にもなります。それから、ぱぱっと描いた落書き、スケッチを人前に出すのが平気になります。絵が下手だから描かないというのがそれまでの自分でしたが、今は割と平気で人に見せたりします。

とりあえず白い画用紙とクレヨンを用意してアイデアをビジュアルにしていくというのは、単純に楽しいのでお勧めしたいと思います。罫線のない真っ白なスケッチブックをまずは一冊手に入れてスタートしましょう。

Persuasive Technologyの日本語版が出版されます

スタンフォードでLDTプログラムの学生だった2002年の秋に、B.J. FoggのPersuasive Technology for Educationのコースを取りました。ちょうどその頃、B.J.は、Persuasive Technologyの出版の直前で私達学生は、出版前の原稿を読んだり、表紙のデザインの候補を見せてもらうという幸運にも恵まれました。初めて読んだ時に、この本は日本で多くの方に読んで欲しいと直感的に思った私は、知人に翻訳出版について相談しました。

それから3年、実際に版権をとって作業を開始してから2年になりますが、ようやく11月中旬に日経BP社より出版されます。

これから少し、B.J.のこと、Persuasive Technologyについて書いていきます。

Thursday, October 13, 2005

LDTが変わりました

近況です。約2ヶ月も更新していなかったので。
私がStanfordのLDTプログラムを修了してから早いもので2年。B.J.FoggのCaptologyの世界に入ってからもちょうど2年が経ちました。

今年からLDTプログラムは、秋学期からのスタート。私たちがいたころは夏学期からのスタートでした。
また、Program Directorが、Professor Shelley Goldmanに変わりました。それから、メンターシップのプログラムをスタート。これは卒業生が、現在の学生のアドバイザー的な役割をするというものです。私も現在、メンターとして一人の学生とやりとりをしています。

私たちが卒業した後から、LDTは学生を多くとるようになりました。今年は約20名の学生がLDTに入りました。Class of 2003は13名で、うち留学生は3名ということで少数派でしたが、今年は6名も留学生がいるそうです。

実は、留学生にとっては夏学期からのスタートの方が有り難いのです。学校になれているので、秋学期からの選択授業を取る際に少し余裕があります。また、秋から選択科目をとっていく時点で「LDTの土台」的な考え方が身に付いているので、選択科目を学習していく自分を第3者的に、メタ認知の視点で分析できるようにもなっているので、より深く学べるような気がします。その一方で、春学期を終えて卒業というスケジュールで進むと別のマイナス面があるので、今年からプログラムが新しくなったようです。