チームの発想

2002年から2003年にかけて、スタンフォード大、Learning Design Technology Programで修士号を取った後に、その時の体験を振り返りながら近況報告をかけて、学んだこと感じたことを共有するためにブログをはじめました。6年間休んだ後、再開です。:)

Thursday, May 19, 2005

教室で手を上げる代わりにクリック

San Jose Mercury Newsで面白い記事を見つけました。
同じ内容のYahoo Newsのリンクを以下に添付します。
http://fullcoverage.yahoo.com/s/ap/20050507/ap_on_hi_te/clickers_in_the_classroom

上のリンクから引用します。

The devices, called "clickers" by Cheit's students, are increasingly finding their way into college classrooms and are being used on hundreds of campuses. Users say they change the classroom dynamic, providing a way to get feedback and engage students in large, impersonal lecture halls. They also say they provide a way around students' fear of giving a wrong answer in front of their peers, or of expressing unpopular opinions.


大教室の中にいる学生達は、clickers というデバイスを持っていて、手を上げる代わりにこのツールを使って先生にフィードバックを返します。このツール自体は、シンプルなフィードバックを返す機能しかないようですが、学生達を講義に引込む事や出席率の増加に成功しているようですし、このツールが活発なディスカッションを生むきっかけになっているとのこと。まだ使い始めてから間もないことから実際に大学生達にどのような効果が生まれているのか、彼らが本当に学び、標準テストでも好成績をあげられるかは不明とも書かれています。

その一方で、教える側、先生方の学びにも一役買っているようなのです。

That can make for better teaching, Bradforth said, though it requires significantly more work from professors, who have to think about their lesson plans in a different way, and learn to respond to the feedback they're now getting from students.


さて、Learning Designerはこの記事をどのように活用すべきか?
clicker というツールは、クラスのディスカッションを活発にしたり、生徒達を講義に引込むのに一役買ったり、先生が生徒の反応を知ることが出来る等、数々のプラスの効果を生んでいるとのこと。Learning Designerは、これを情報として頭の片隅に持っていて、自分がある「Learning Problem」学びの場に見られる問題を解決したいといった状況に遭遇した時に、このツールを解決策のオプション、テクノロジのアイデアのひとつとして提案出来れば良いのではないかと思うのです。

3年程前に、これと同じコンセプト、大教室の講義で学生のフィードバックを集めるテクノロジツールをPDA上で開発していた先生に会った事があります。PDAよりもよりシンプルな clicker というテクノロジで十分だったのではないかな?とこの記事を読みながら思いました。

話は変わりますが、「大教室で行う講義をインターネット上で再現する」テクノロジを紹介します。
開発者の Dr. Milton Chen のサイトをご覧下さい。
http://graphics.stanford.edu/~miltchen/

Milton は、PhD を取得した後、このテクノロジを使って起業しました。
V See Lab

過去にこのツールをリサーチに使った事があります。その時は、Virtual auditoriumという名前だったのですが、V Seeに変えたとの事。個人的には、Virtual auditoriumという名前が好きだったのですけど。。。

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