チームの発想

2002年から2003年にかけて、スタンフォード大、Learning Design Technology Programで修士号を取った後に、その時の体験を振り返りながら近況報告をかけて、学んだこと感じたことを共有するためにブログをはじめました。6年間休んだ後、再開です。:)

Wednesday, June 01, 2005

子供は決して失敗しない - あるテニスの先生の話

2年前、スタンフォードのキャンパスから程近く、現在務めている会社のあるMenlo Park市で、5歳から9歳の子供向け、放課後のテニスレッスンのアシスタントインストラクターをしたことがあります。これは、トーナメントへ出て行く子供を育てるのではなく、テニスを通して身体を動かすのが主な目的。私を雇ったのは、Menlo Park市の子供向けテニスレッスンの公式コーチでUSTAの資格も持っています。彼はもともと、公立の小学校の体育の先生をしていましたが、現在は複数の市のテニスレッスンやサマーキャンプ等でテニスを教えています。

彼は私に言いました。
「君の仕事は、子供達にサクセスを体験させることなのだ。」
つまり、私は彼らがwinner、決めショットを打てるようにボールを出し、彼らの成功体験をファシリテートしなければならない。
子供達がwinnerをとる。「やったー」とガッツポーズする。そして「テニス面白かったー」と感じさせるのが私の仕事です。

この場では「Kids never make a mistake」彼らは絶対に失敗しない。mistake、wrongといったような単語を決して発しないように気をつけるように言われていました。

もちろん、ラケットに振られているのではないかと言う程小さい子供が相手ですし、トライして空振りしたり、ボールがネットにかかることもある。でもそれはミスではない。全部ナイストライです。逆に、子供達がボールをネットにかけたり、空振りしたらそれは私の責任になります。成功を作ってあげられない私の責任。彼らは絶対に失敗しないのです。少なくともその場のルールの下では。

では、子供がボールをネットにかけたら何をするかと言うと。
Ok, nice try.
You can do it next time.(次は出来る!)
You almost get it! (もうちょっと!)
等といって、「出来る出来る」とオーバーにもり立てて、その場を手の届きそうなチャレンジにトライしている場に変えてしまいます。

そうすると、子供は本当に元気に、列の最後尾に並んでもう一度トライしようとする。そして次はラケットでボールを捕え、ネットの上を超えさせるように願って、私の方が緊張しながら次のボールを出すのです。

彼らはものを身につけるのが早いですから、必ず決めてくれます。その瞬間というのは、すばらしい顔を見せてくれる。それが学びの起こった瞬間だと思います。そうしたら、You get it! Great! 等と言って、一緒にガッツポーズしたり、ハイファイブしたりして出来た事をきちんと確認、一緒に認知する。

新しい事にチャレンジして(リスクをとる)、上手く行かなくてもナイストライと言われ、トライし続けて育ちそういう姿勢を身につけるか、失敗という概念を幼い時期に認知して、リスクをとるという事が出来なくなるか、この差は大きいだろうなと思いました。

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