チームの発想

2002年から2003年にかけて、スタンフォード大、Learning Design Technology Programで修士号を取った後に、その時の体験を振り返りながら近況報告をかけて、学んだこと感じたことを共有するためにブログをはじめました。6年間休んだ後、再開です。:)

Tuesday, June 14, 2005

LDT Introduction - what is learning?

4月の終わりに、大学の教育学部で教えている友人の講義の時間に、1時間程度時間を与えられゲストスピーカーとして話をしました。その時のことを数回に分けて書きます。

そのコースのタイトルは「コンピュータと学習支援」。自由に時間を使って良いと言われたので、自分がLDTの時に体験したクラスを1時間バーションで再現することにしました。
Agenda
1. LDT Introduction - 私の話
2. Group activity
3. Presentation - 発表

最初に What is learning? 「学びとは何か」What is education?「教育とは何か?」という質問から私は講義をスタートしました。
これは視点や立場によって答えが異なるでしょうし、教授10人に聞いたら違う答えが10返って来るのかもしれない。私はある時期、会う先生毎に聞くくらい、いろいろな人に聞いていました。その時の私は、「学びとは何か」という問いに対して、自分の答えを用意出来ていなかったのです。それでヒントを得たくて、ひたすら聞いて歩いたのです。

今、聞かれたら私は以下のように答えますが、数ヶ月後には違う答えを出しているかもしれません。
「学びとは何か」
新しいものや人に出会って、それについて考えて理解する。そしてそれについて納得した上で、自分の行動や考え方を変える事。
「教育とは何か」
Empowerment
社会生活において必要な基本的なスキルを身に付けることを社会がシステムとして提供、支援する事。

この講義の通年のコースタイトルは「コンピュータと学習支援」でした。なぜコンピュータなの?と私は少し思いました。私はコンピュータは便利だし、学びの体験を豊かにすると思うので使いますが、コンピュータを使ったインストラクションが必然ではないという気持ちも持っています。学習支援がゴールで、そのツールは何だっていいということも強調しておきたいと思いました。
それを伝えたくて、「テクノロジの例を書き出してみましょう」という例で、以下のテクノロジを示しました。
紙、鉛筆、ホワイトボード、模造紙、折り紙
マーカー、クレヨン、色鉛筆、絵の具
机、椅子、電気、ビデオ、テレビ、DVD
コンピュータ、プリンタ、スキャナー
携帯電話、PDA、デジタルカメラ
万歩計、たまごっち、時計
教科書、ノートブック

紙は立派なテクノロジなのです。

では、Learning Design and Technology - 学びのデザインとテクノロジとは何か?
学びの場がある
学習者がいる
学びのゴールがある

そして、
学習者が学びのゴールに達するために、どのような「学びのデザイン」が出来るか?
その可能性のひとつとしてテクノロジを使って何が出来るか?
ソリューションを考え出すことなのです。

次回はこの続きとして、実際のデザインプロセスの話を書きます。

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